黒猫ばぁばの好きなことだけ

甘味と文具とひとり言

不恰好でも

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「上手に出来ないから苦手」

というのは

凄く勿体ないな、と思ってしまいます。

 

 

 

見た目が美しく出来なくても

物作りの本当の楽しさって、

表現する楽しさだと思うのです。

 

 

 

あっ! と頭に 瞬間的に浮かんだ

理想の形を、

わぁ〜っ!と「形にしたい!」という

情熱と共に出し切る。

 

 

 

ガタガタに曲がった縫い目も、

はみ出した絵の具も、

 

 

 

それすらも今の私が表現出来る

一期一会の作品の形

 

 

 

 

 

冒頭の 布のコースターは、

余った布地とレースの端切れで

手縫いで作ったものです。

 

 

 

 

 

実は、

私は裁縫がとても下手です。

 

 

 

下手というか

不器用過ぎて、

通常の基本的な縫い方が出来ません。

 

 

 

普通ならば

針先を表裏、表裏と

何針か進めて糸を引き、

また針を進めていくと思うのですが、

 

 

 

私は それが出来ず、

裏に刺しては糸を引き

裏から表に刺しては糸を引く、を

一針一針、集中しながら針を進めます。

 

 

 

また、最後の玉留めも

針がついたままでは出来ないので、

最後の縫い目に来たら

糸を数㎝残して切り、

手で玉結びをします。

 

 

 

 

コースター一つ作るのに 一時間、

手帳カバーに一ヶ月

 

 

 

恐らく

世の中一般的には「苦手」と

いうのかもしれません。

 

 

 

ですが、不思議と

「嫌い」ではないのです。

 

 

 

 

決して綺麗ではないけれど、

出来上がった作品達の

不恰好なところさえ

とても愛おしく、

 

 

 

 

自分だけの宝物を完成させた

子供の頃のような気持ちを、

何度でも味わえるのです。