労いスイーツ
仕事や子育て、人間関係。
頑張らなきゃいけない事が
あまりにも沢山あって、
心が擦り切れる毎日に
酷く疲弊している時期がありました。
子供達が寝たあと、
夜中に一人でハーゲンダッツを買いに
コンビニへ行くのです。
子供達を起こさないように、
そ〜っと足を忍ばせて。
一人小さな部屋に篭って
ただ無心にアイスを
口に運びます。
何故あんなミスをしてしまったのかと
自分を責めずにいられなかった
仕事のことも、
何故もっとちゃんと毎日こなせないのかと情けなくなるシンクの洗い物も、
何故もっと優しく愛情のある
接し方が出来ないのかと
後悔する子育ても、
口の中に伝わる冷たさと
溶けながら広がっていく濃い甘みが、
ーー「よく頑張っているよ」ーー
と言いながら、肩にそっと
手を回してくれたようで。