黒猫ばぁばの好きなことだけ

甘味と文具とひとり言

終い支度

10日間ほど、

実家がある札幌に帰省していました。

 

今回の帰省の目的は

「終い支度」でした。

 

親戚筋が どんどん高齢化していく中で

管理しきれていない土地や建物などを

どうするのか、

本家に男子がいないので、墓守りは他に

誰かたてるのか、

知的障害がある従兄弟、

高齢の叔母夫婦が亡くなった後

後見人は誰がなるか、

などなど…

 

行政書士の方や、不動産の専門家、

遺産相続などに詳しい弁護士の方など

専門分野の方々 立会いのもと

親戚筋が集まり、

親族会議を開きました。

 

実はこの親族会議、

専門家を除いて

今まで複数回行なってきました。

 

兄弟姉妹など

直系の実子が複数いる場合、

歳を重ねるほど

意思疎通は  頻回なほうが、

無用なトラブルを避けられます。

 

 

私が四十手前の頃に、

何だかこれから先の事が

無性に不安になって

父や母に何度も電話で聞きました。

 

「まだまだ先の事だけど、

ちゃんと気持ちを確認しておきたいの

どんな最後なら嬉しい?」

 

「もし自力で生活出来なくなったら、

いい施設を探して過ごしたい?

なるべく自宅で過ごしたい?」

 

「延命治療は心良く思わなかったりする? 胃ろうは嫌?」

 

少しでも思い付く不安や疑問を

片っ端から聞きました。

 

両親用のノートを用意して

医療福祉.生活.金銭.葬儀.など

色んな分野で 書き込み

これから先をどう考えているのか

把握しておきたかったのです。

 

今でいうエンディングノートですね

 

もちろん 私も書き込んでいます

毎年お盆の時期に見返して

書き加えたり 変更したりと

更新しています

 

 

 

毎日、楽しく辛く騒がしく穏やかに

沢山の感情の彩りに包まれて

生きてきました。

 

 

自分が生き絶える瞬間は、

何も思い残す事なく

次の「生」を楽しみに

感謝の中で目を閉じたいと思います。